「VPN」と一口に言っても、実は用途や仕組みによっていくつかの種類があります。会社で使うVPNと、スマートフォンのアプリで使うVPNは、目的が大きく異なります。
この記事では、VPNの主な種類と、それぞれの違いを整理します。
VPNの種類を分ける2つの視点
VPNの種類は、主に次の2つの視点で分けられます。
- 何と何をつなぐか(接続の形)
- どの回線を使うか(ネットワークの種類)
視点1:何と何をつなぐか
リモートアクセスVPN
社外にいる個人の端末と、会社のネットワークをつなぐVPNです。
- 在宅勤務やリモートワークで、自宅から社内システムにアクセスする
- 出張先から社内のファイルサーバーに接続する
会社が用意し、従業員がパソコンやスマートフォンから接続するのが一般的です。
拠点間VPN
本社と支社、店舗同士など、離れた拠点のネットワーク同士をつなぐVPNです。
- 本社と支社のネットワークを一つにまとめる
- 複数の店舗のシステムを本部とつなぐ
ルーターなどのネットワーク機器同士で接続するため、利用者が個別に操作することは基本的にありません。
個人向けVPN(VPNサービス)
個人の端末と、VPN事業者のサーバーをつなぐVPNです。
- 公共Wi-Fiでの通信保護
- プライバシーの保護
- 海外からの日本のサービスへのアクセス
スマートフォンやパソコンにアプリをインストールして使うものが一般的で、hozenvpnもこの種類にあたります。
視点2:どの回線を使うか
主に法人向けのVPNで使われる分類です。
| 種類 | 使う回線 | 特徴 |
|---|---|---|
| インターネットVPN | 一般のインターネット回線 | 低コストで導入しやすい。品質は回線状況に左右される |
| IP-VPN | 通信事業者の閉じたネットワーク | インターネットを経由しないため、安定性・安全性が高い。コストは高め |
| 広域イーサネット | 通信事業者の閉じたネットワーク | ネットワークの自由度が高い。大規模な企業向け |
個人向けVPNは、基本的にインターネットVPNの仕組みを使っています。
会社のVPNと個人向けVPNの違い
よくある混同が、会社のVPNと個人向けVPNの違いです。
| 項目 | 会社のVPN(リモートアクセスVPN) | 個人向けVPN |
|---|---|---|
| 目的 | 社内ネットワークに入る | 自分の通信を保護する |
| 提供者 | 勤務先 | VPN事業者 |
| 接続先 | 会社のネットワーク | VPN事業者のサーバー |
| 管理者 | 会社の情報システム部門 | 利用者本人 |
会社のVPNに接続している間の通信は、会社のネットワークを経由することがあります。業務用の端末では、個人向けVPNを使ってよいかどうかは、会社のルールに従いましょう。
「VPN機器の脆弱性」のニュースについて
ニュースで「VPN機器の脆弱性を突いたサイバー攻撃」が報じられることがあります。これは主に、企業が設置しているVPN機器(リモートアクセスVPNや拠点間VPNの機器)に関するものです。
個人向けのVPNアプリとは状況が異なりますが、どの種類のVPNでも、ソフトウェアを最新の状態に保つことは大切です。
まとめ
VPNには、社外から会社につなぐリモートアクセスVPN、拠点同士をつなぐ拠点間VPN、個人が通信を保護するための個人向けVPNといった種類があります。法人向けでは、インターネットVPN、IP-VPN、広域イーサネットといった回線による分類もあります。
日常の公共Wi-Fi対策やプライバシー保護に使うのは、個人向けVPNです。自分の目的に合った種類を理解しておきましょう。
FAQ
会社のVPNと個人向けVPNは同じものですか?
仕組みは似ていますが、目的が異なります。会社のVPNは社内ネットワークに入るため、個人向けVPNは自分の通信を保護するためのものです。
インターネットVPNとIP-VPNの違いは何ですか?
インターネットVPNは一般のインターネット回線を使い、IP-VPNは通信事業者の閉じたネットワークを使います。
個人向けVPNはどの種類にあたりますか?
個人の端末とVPN事業者のサーバーをつなぐもので、インターネットVPNの仕組みを使っています。
拠点間VPNは個人でも使えますか?
主に企業の拠点同士をつなぐためのもので、一般の個人利用で使うことはほとんどありません。

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