ウェブサイトを見ていたら、突然大きな警告音とともに「ウイルスに感染しました」「今すぐこちらに電話してください」という画面が表示された——このような経験をした方もいるかもしれません。
これは「サポート詐欺」と呼ばれる手口です。この記事では、その特徴と、表示されたときの対処法を解説します。
サポート詐欺とは
サポート詐欺とは、偽のセキュリティ警告を表示して利用者を不安にさせ、表示された電話番号に連絡させて、遠隔操作ソフトのインストールや金銭の支払いを求める手口です。
実際にはウイルスに感染していないにもかかわらず、感染したかのように見せかけるのが特徴です。
よくある警告画面の特徴
- 大きな警告音やビープ音が鳴る
- 「ウイルスに感染しました」「システムが損傷しています」といった文言
- 有名企業のロゴやセキュリティソフトのような見た目
- 「今すぐ電話してください」と電話番号が表示される
- 画面を閉じようとしても閉じられないように見える
- カウントダウンで急がせる
なぜ本物ではないと言えるのか
正規のOSやセキュリティソフトが、ブラウザの画面上に電話番号を表示して連絡を求めることは通常ありません。
また、ウェブサイトを閲覧しているだけで、ブラウザがデバイス内部のウイルス感染を検知して表示する、ということも一般的ではありません。
表示されたときの対処法
1. 電話をかけない
最も重要なポイントです。表示された電話番号には絶対に連絡しないでください。
2. 落ち着いてブラウザを閉じる
多くの場合、ブラウザを閉じれば警告は消えます。
閉じられない場合
- Windows:キーボードの「Ctrl」「Alt」「Delete」キーを同時に押し、タスクマネージャーからブラウザを終了する
- Mac:「command」「option」「esc」キーを同時に押し、強制終了のメニューからブラウザを終了する
- スマートフォン:アプリの切り替え画面からブラウザを終了する
3. ブラウザを再起動するときは注意する
ブラウザを再起動した際に、前回のページを復元する設定になっていると、同じ警告画面が再表示されることがあります。復元せずに新しく開くようにしましょう。
4. ブラウザの閲覧履歴やキャッシュを削除する
念のため、閲覧履歴やキャッシュを削除しておくと安心です。
もし電話をかけてしまった場合
慌てて電話をかけてしまった場合でも、次の対応で被害を抑えられる可能性があります。
遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合
- すぐにインターネットから切断する(Wi-Fiをオフにする、ケーブルを抜く)
- インストールした遠隔操作ソフトをアンインストールする
- セキュリティソフトでスキャンする
- パスワードを変更する(別の安全なデバイスから行うことをおすすめします)
支払いをしてしまった場合
- クレジットカード会社や決済サービスにすぐ連絡する
- 警察に相談する
- 消費生活センターに相談する
電子マネーのギフトカードで支払いを求められるケースも多く報告されています。支払ってしまった場合は、カードの発行元にもすぐに連絡しましょう。
予防のためにできること
- OSとブラウザを最新の状態に保つ
- 不審な広告やリンクをクリックしない
- 信頼できるセキュリティソフトを導入する
- 家族(特に高齢の家族)にこの手口を共有しておく
VPNとの関係
VPNは通信経路を保護する技術であり、このような偽の警告画面の表示を防ぐものではありません。サポート詐欺への対策は、「電話をかけない」「落ち着いてブラウザを閉じる」という知識を持っておくことが最も効果的です。
まとめ
サポート詐欺は、偽の警告画面で不安をあおり、電話をかけさせる手口です。正規のOSやセキュリティソフトが、ブラウザ上で電話番号を示して連絡を求めることは通常ありません。
表示されたら、電話をかけずに落ち着いてブラウザを閉じることが基本です。万一電話をかけてしまった場合も、すぐにネット接続を切り、専門の窓口に相談することで被害を抑えられる可能性があります。
FAQ
警告画面が表示されたらウイルスに感染していますか?
ほとんどの場合、実際には感染していません。偽の警告画面は、閲覧していたウェブページ上に表示されているだけです。
ブラウザが閉じられません
Windowsならタスクマネージャー、Macなら強制終了のメニューからブラウザを終了してください。
電話をかけてしまいましたが、何もインストールしていません
遠隔操作ソフトのインストールや支払いをしていなければ、大きな被害にはつながりにくいと考えられます。今後同じ番号から連絡があっても応じないようにしましょう。
VPNを使っていれば防げますか?
防げません。VPNは通信経路を保護する技術であり、偽の警告画面の表示とは関係がありません。

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